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「やまとみんぞく」とはなんぞや

先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選

喜田 貞吉

喜田貞吉『先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選』。同一底本的分册已合并为一书。收入:「日本民族」とは何ぞや、「ケット」と「マット」、奥羽地方のシシ踊りと鹿供養、火葬と大蔵、くぐつ名義考、国栖の名義、国号の由来、時勢と道徳観念、周防石城山神籠石探検記、炭焼長者譚、長吏名称考、憑き物系統に関する民族的研究、手長と足長、道鏡皇胤論について、間人考、人身御供と人柱、法隆寺再建非再建論の回顧、本州における蝦夷の末路、オシラ神に関する二三の臆説、サンカ者名義考。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 195,063 字 · 389 页

青空文庫

くぐつ名義考

一 緒言

一 緒言

自分は昨年一月の本誌神祇祭祀号において少彦名命の研究を発表した中に、説たまたま谷蟆の事から、引いてクグツ(傀儡)の名義にまで一寸及んだ事であった。それには、古事記に少彦名命の事を知っておるものが久延毘古であり、その事を大国主神に申し上げたものが多邇具久であったという、その谷蟆とは傀儡子の事ではなかろうかというのであった。すなわちクグツは蟆人の義ではなかろうかというのである(五巻一号二二頁―二三頁)。それには延喜式内久久都比売神社、倭姫世記の久求都彦の名を引合いに出したのであったが、当時はそれが研究の目的でなかったから、説いて詳細に及ばなかったのみならず、考えの到らなかったところもあり、また後から思いえたところもあり、ことにその問題を引き起すに至った所謂谷蟆なるものについても、深く考慮を廻らすに至らなかったのであったから、今その説の不備を補い、いささかその名義の由って来るところを論述してみたいと思う。そもそも浮浪民の問題は、我が古代の社会状態を知る上において、既に本誌上において手をつけている俗法師や土師部とともに、(既に本誌三巻五号において述べた如く)我が古代特殊民構成の三大要素ともいうべきものである。