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「やまとみんぞく」とはなんぞや
先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選
喜田 貞吉
喜田貞吉『先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選』。同一底本的分册已合并为一书。收入:「日本民族」とは何ぞや、「ケット」と「マット」、奥羽地方のシシ踊りと鹿供養、火葬と大蔵、くぐつ名義考、国栖の名義、国号の由来、時勢と道徳観念、周防石城山神籠石探検記、炭焼長者譚、長吏名称考、憑き物系統に関する民族的研究、手長と足長、道鏡皇胤論について、間人考、人身御供と人柱、法隆寺再建非再建論の回顧、本州における蝦夷の末路、オシラ神に関する二三の臆説、サンカ者名義考。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 195,063 字 · 389 页
十 武士の起原と蝦夷
この武士の事を、中世ではエビスと云っておりました。夷すなわち蝦夷という程の厳格な意味でもありますまいが、もともと武士になったものには蝦夷の流れの人々が多かったということと、今一つは、蝦夷は本来武士道的な、質樸な、田舎者でありましたから、田舎に発達した所謂武士は、あのエビスの様な人々だということで、そう呼んだのかもしれません。
十 武士の起原と蝦夷
今さら武士の起原をここで申し述べる必要もなく、またその暇もありませんけれども、もともと国家の軍隊や警察とは関係なく、別に武士という私設の軍人が出来たということは、まことに妙な次第であります。これと申すも貴族の多年の我儘の結果として、国家の統治機関が紊れてしまい、国家の軍隊も、警察も、殆どその用をなさなくなる。地方官は私慾をのみ考えて、人民の福利などは一向眼中に無い。この様な場合に虐げられた民衆は、郷里にいたたまらずして他国に流浪する。所謂浮浪民になるものが多かったのであります。しかもこれに対する国家の取締りは行き届かない。夜討、強盗、山賊、海賊の徒が、到る処に横行して、良民の生命財産を脅かしましても、これに対して国家は保護を与えてくれない。