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「やまとみんぞく」とはなんぞや
先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選
喜田 貞吉
喜田貞吉『先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選』。同一底本的分册已合并为一书。收入:「日本民族」とは何ぞや、「ケット」と「マット」、奥羽地方のシシ踊りと鹿供養、火葬と大蔵、くぐつ名義考、国栖の名義、国号の由来、時勢と道徳観念、周防石城山神籠石探検記、炭焼長者譚、長吏名称考、憑き物系統に関する民族的研究、手長と足長、道鏡皇胤論について、間人考、人身御供と人柱、法隆寺再建非再建論の回顧、本州における蝦夷の末路、オシラ神に関する二三の臆説、サンカ者名義考。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 195,063 字 · 389 页
三 伊予宇和島地方の鹿の子踊り
三 伊予宇和島地方の鹿の子踊り
伊予の宇和島地方には鹿の子踊り或いは八つ鹿踊りと呼ばれる一種の郷土舞踊がある。ここ百年来一時中絶して、古式を失っていたのを、大正十一年今上陛下のまだ皇太子殿下にましました際、この地に行啓あり、当時同地出身のお歴々の斡旋で、古式を尋ねてこれを台覧に供し奉り、爾来また行われる事になったのだという。その踊り子はいずれも鹿の頭をかぶり、事実上鹿踊りというべきものなのである。去る大正十二年、京都の都踊りでその手を取り入れるとの事で、宇和島から踊り子の一団入洛して、祇園の歌舞練場でそれを演じた事があったが、踊り子の数八人、その中七人まで雄鹿で、残りの一人が角の無い雌鹿の頭をかぶり、胸には小さい太鼓をつけて、両手で撥を持って緩慢な調子でそれを叩く、その踊りも至って緩やかなもので、大体に妻恋う雄鹿が雌鹿を呼ぼうという様な、優美な感じを与えるものだった。勿論そのほかにもいろいろの所作があるのではあろうが、大体として田楽風のもので、奥羽地方のシシ踊りの勇壮なのとはすこぶるその趣きを異にしている。しかしながら、宇和島のこの鹿の子踊りは、藩祖伊達秀宗がかつて、奥州なる宗家から分れてここに入部した際に、郷土の舞踊を移入したものだと謂われているのみならず、その歌詞にも確かに彼此共通の点があり、ことに