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「やまとみんぞく」とはなんぞや

先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選

喜田 貞吉

喜田貞吉『先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選』。同一底本的分册已合并为一书。收入:「日本民族」とは何ぞや、「ケット」と「マット」、奥羽地方のシシ踊りと鹿供養、火葬と大蔵、くぐつ名義考、国栖の名義、国号の由来、時勢と道徳観念、周防石城山神籠石探検記、炭焼長者譚、長吏名称考、憑き物系統に関する民族的研究、手長と足長、道鏡皇胤論について、間人考、人身御供と人柱、法隆寺再建非再建論の回顧、本州における蝦夷の末路、オシラ神に関する二三の臆説、サンカ者名義考。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 195,063 字 · 389 页

青空文庫

六 オシラ神と雛人形

ここにおいて夷神すなわちオヒナサマの名義は解せられる。

あるいは先住の夷人が土着のままに日本民族に仲間入りして、祖先以来の宅神をそのまま祭っていると解してもよいのかもしれぬ、また事実そんな場合もあったには相違ないと信ずる。しかしかくてはその神を呼ぶに夷神の称をもってすることの理窟が聞こえなくなる。ヒナガミとは日本民族が、先住民すなわち夷人の神として呼んだ名称であらねばならぬ。

さればもし先住土人がそのままに日本民族となって、引き続き在来の宅神を祭っているがごとき場合があるとしたならば、その神に対するオヒナなる称呼は隣人の呼ぶところにならったものだと解すべきものであろう。

すでにその称呼が夷神であるとすれば、この神の起原が蝦夷またはアイヌの側にあるものたるべきことは、容易にうなずかるべきものであろう。

説いてここに至った以上、余輩の臆測はさらに進んで、雛人形の起原にまで及び、もってオシラ神の研究に資するところがなければならぬ。

六 オシラ神と雛人形

雛人形の起原と名称とについては、それがきわめて通俗的の物であるにかかわらず、なおオシラ神の起原と名称とについて定説がないと同様に、これまでほとんど確かな説がない。