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「やまとみんぞく」とはなんぞや

先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選

喜田 貞吉

喜田貞吉『先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選』。同一底本的分册已合并为一书。收入:「日本民族」とは何ぞや、「ケット」と「マット」、奥羽地方のシシ踊りと鹿供養、火葬と大蔵、くぐつ名義考、国栖の名義、国号の由来、時勢と道徳観念、周防石城山神籠石探検記、炭焼長者譚、長吏名称考、憑き物系統に関する民族的研究、手長と足長、道鏡皇胤論について、間人考、人身御供と人柱、法隆寺再建非再建論の回顧、本州における蝦夷の末路、オシラ神に関する二三の臆説、サンカ者名義考。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 195,063 字 · 389 页

青空文庫

上段が高さ約三尺、中段と下段とが各約九尺。その上は平地をなして、もと大段坊という僧坊があったとの事だ。もと当山別当神護寺の盛んであった頃には、山内に三十六坊あったと云う。現に寺址と思われるものも多く、そして大段坊の外にも円戒坊、十善坊など云う名も伝わっている。また、御所ヶ谷において見るが如き礎石の、列を正して今もなお四個ばかり残っているのもある。明らかに何かの建築物のあった蹟だ。口碑には、その石の下に朱を埋めてあるというが、思うに、古塚などから転じて来た伝説であろう。

第四の穴はその下方を築き上げて水田を作った為に埋もれて、今は石壁の上部を見る事が出来るばかりである。

石城山や女山の水抜き穴とも云うべき水口が、水の入口がなくてしかも甚だ奥深いことは、特別の解釈を要することであろうと思われる。これが谷に跨った石堤ではなく、正面のみ高い石垣に築き立ててその上は平地に作り成し、今では水田になっているのすらあるくらいであることを考えると、神籠石が谷に亘った時に、その谷が雷山の様な深い場合にはやむをえず墻壁を跨らせてこれに水樋を設けるのであるが、この山や女山の如く、さまで深くない場合には、正面を高く築き上げてその奥は埋めてしまい、神籠石の域内はなるべく平らにして、水抜きの用として水口を設けたのかと思われる。