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「やまとみんぞく」とはなんぞや
先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選
喜田 貞吉
喜田貞吉『先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選』。同一底本的分册已合并为一书。收入:「日本民族」とは何ぞや、「ケット」と「マット」、奥羽地方のシシ踊りと鹿供養、火葬と大蔵、くぐつ名義考、国栖の名義、国号の由来、時勢と道徳観念、周防石城山神籠石探検記、炭焼長者譚、長吏名称考、憑き物系統に関する民族的研究、手長と足長、道鏡皇胤論について、間人考、人身御供と人柱、法隆寺再建非再建論の回顧、本州における蝦夷の末路、オシラ神に関する二三の臆説、サンカ者名義考。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 195,063 字 · 389 页
二 真野の長者炭焼小五郎
の屠蘇機嫌の筆始めに、その感想を書きとめておくこととする。これが活字によって読者の前に致される頃までには、柳田君の読物は自分がここに書こうという九州にまで飛んで行って、その譚の全体についてももっともっと興味ある解説を与えられることとは思うが、自分はただ民族の方面から自分の感じたところのみを、備忘録位の意味で書きとめておくのであって、あえて柳田君の記述の先廻りをしようというのではない。もしこれが幾分にても同君の御参考ともならば幸いだと思うのである。この筆初めに当って、自分のこの小編が柳田君の読物から思い出して執筆するに至ったことにつき、ここに深厚の敬意を同君に表する。否ただにこればかりではない、自分の過去現在未来にわたっての諸研究が、柳田君からヒントを得た事の甚だ多く、往々同君の発表の跡追いをなすものだとの譏りをも甘受するものである事をここに告白して、同君に敬意を表するものである。
二 真野の長者炭焼小五郎
豊後臼杵在深田村に、紫雲山満月寺の遺蹟というのがある。山によった所で、かつては大きな寺院があったとみえて、今も彼方此方の山腹の岩壁に彫刻した大小幾多の仏像が、或いは破壊されたり、或いは半ば土に埋もれたりしたのを始めとして、水田の中に立った金剛力士や、その他立派な石の彫刻物が甚だ多く遺っている。