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「やまとみんぞく」とはなんぞや
先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選
喜田 貞吉
喜田貞吉『先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選』。同一底本的分册已合并为一书。收入:「日本民族」とは何ぞや、「ケット」と「マット」、奥羽地方のシシ踊りと鹿供養、火葬と大蔵、くぐつ名義考、国栖の名義、国号の由来、時勢と道徳観念、周防石城山神籠石探検記、炭焼長者譚、長吏名称考、憑き物系統に関する民族的研究、手長と足長、道鏡皇胤論について、間人考、人身御供と人柱、法隆寺再建非再建論の回顧、本州における蝦夷の末路、オシラ神に関する二三の臆説、サンカ者名義考。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 195,063 字 · 389 页
七 霊物を使役する憑き物系統――自分で憑く物と人に使われて憑く物
が残っているのかもしれぬ。ただその中にたまたま飛騨の牛蒡種のみが、何らかの関係から強くこの誤解を受けたのであろう。それはこの人達にとってまことに迷惑千万なことと同情に堪えないのであるが、或いはこの人達の先祖が里人の圧迫に対して、自ら護法の胤であることを標榜して、自衛の道を講じたことが子孫に累をなしたのであったかもしれぬ。
七 霊物を使役する憑き物系統――自分で憑く物と人に使われて憑く物
牛蒡種の外に狐持・外道持・犬神筋等、各地その名称を異にし、また幾分その憑依の現象をも異にするものの甚だ多いことは既に述べた。しかし実際上これら各種の憑き物の間にそう著しい区別のないことは、本号に紹介した各地の報告に見ても極めて明白な事実である。ただ飛騨の牛蒡種のみは、人そのものが直接に来て他人に憑依すると信ぜられ、他の憑き物系統のものは、その系統の人の使役する或る霊物が来て、他人に憑依するという点において相違があるのみである。すなわち飛騨の牛蒡種は人そのものが直ちに護法であり、普通の物持筋は、その有する護法が他に憑くという点において相違あるのみである。
およそ物が人に憑くというには、或る霊能を為すものが直接に出て働くか、或いは他の人に使役せられた霊物が来て働くか、この二つの場合以外にはないのである。