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「やまとみんぞく」とはなんぞや
先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選
喜田 貞吉
喜田貞吉『先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選』。同一底本的分册已合并为一书。收入:「日本民族」とは何ぞや、「ケット」と「マット」、奥羽地方のシシ踊りと鹿供養、火葬と大蔵、くぐつ名義考、国栖の名義、国号の由来、時勢と道徳観念、周防石城山神籠石探検記、炭焼長者譚、長吏名称考、憑き物系統に関する民族的研究、手長と足長、道鏡皇胤論について、間人考、人身御供と人柱、法隆寺再建非再建論の回顧、本州における蝦夷の末路、オシラ神に関する二三の臆説、サンカ者名義考。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 195,063 字 · 389 页
五 マット狢という事
しかもそれが或る特殊の地方民にのみ限って用いらるる事は所謂ケットに接触し、ケットから恐れられて、マット狢などと呼ばれた為に、その人たちにのみ保存されたと解せられる。
五 マット狢という事
マット狢と云う語は、ケット部落に近き今も越後、信濃の山間地方において行われ、その語を以てよく真人村の人をからかうそうである。ことに子供らがマット狢と云ってこれを恐れ、眉に唾を付ける風があったなどは最も面白い事実であった。そしてその語の説明に、マットは人を騙すが故だとは、所謂真人村の住民にとっては迷惑千万の次第であるが、ケットに接する人々の間にはかつては、そんな事実があったのであろう。欧洲人が未開人に対し、火薬と詐って葱の種を高価に交換したという話もある。利源を求めて山奥に入り込む程のものが、純樸なる山人を欺いて私利をほしいままにしたという事は、ありうべきところである。去る七月北海道に遊んで、五十年来アイヌ教化に没頭しておらるる英国人バチェラー氏らとともに、長官の午餐に招かれた際の氏の話に、近ごろアイヌがよく人を欺く、これに対して注意を与えると、アイヌは、これはシャモ(和人)の真似をしているのですと答えますと言われた。