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「やまとみんぞく」とはなんぞや
先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選
喜田 貞吉
喜田貞吉『先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選』。同一底本的分册已合并为一书。收入:「日本民族」とは何ぞや、「ケット」と「マット」、奥羽地方のシシ踊りと鹿供養、火葬と大蔵、くぐつ名義考、国栖の名義、国号の由来、時勢と道徳観念、周防石城山神籠石探検記、炭焼長者譚、長吏名称考、憑き物系統に関する民族的研究、手長と足長、道鏡皇胤論について、間人考、人身御供と人柱、法隆寺再建非再建論の回顧、本州における蝦夷の末路、オシラ神に関する二三の臆説、サンカ者名義考。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 195,063 字 · 389 页
この元慶の出羽の乱を最後として、直接蝦夷に関する事蹟は、中央の記録にはあまり多く見えてはおりません。しかしこれは蝦夷の勢力がなくなって従順になったとか、蝦夷が消えてしまったとかいう訳ではありません。国家の威力が衰えて、蝦夷に対してもそう圧迫を加えることも出来ず、彼らの為すままに放任して、その我儘をも黙認していたが為に、わざわざ記録に上ぼす程の事が起らなんだのでありましょう。実際は、国司の政治が紊れるに従って、蝦夷の方はかえって勢力を恢復し、これまで立派に日本の国家に属し、郡役所を置いてあった地方までが、蝦夷に取り返されて郡を廃止するところがあった程であります。それと今一つは、中央政府の政治が紊れて、国家で国史を編纂することも無くなったが為に、少々くらいの事柄は伝わらなくなってしまったということもありましょう。この元慶の乱から二三十年後、延喜の頃に藤原利仁、すなわち有名なる利仁将軍が、大いに蝦夷を征伐して、昔の坂上田村麻呂、すなわち田村将軍と相比すべき程の、征夷の勇将として伝えられているのでありますけれども、その征夷の事蹟は一向にわからないのであります。