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「やまとみんぞく」とはなんぞや
先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選
喜田 貞吉
喜田貞吉『先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選』。同一底本的分册已合并为一书。收入:「日本民族」とは何ぞや、「ケット」と「マット」、奥羽地方のシシ踊りと鹿供養、火葬と大蔵、くぐつ名義考、国栖の名義、国号の由来、時勢と道徳観念、周防石城山神籠石探検記、炭焼長者譚、長吏名称考、憑き物系統に関する民族的研究、手長と足長、道鏡皇胤論について、間人考、人身御供と人柱、法隆寺再建非再建論の回顧、本州における蝦夷の末路、オシラ神に関する二三の臆説、サンカ者名義考。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 195,063 字 · 389 页
三 信仰の変遷とオシラ神の正体
三 信仰の変遷とオシラ神の正体
ひとりオシラ神とは限らず、同じ神に対しても、地方により、時代により、その外貌なり、信仰なりに、変遷のある場合が少くない。これには誤解から来るものもあれば、混同から来るものもあるが、時代思想の変化に伴のうて、自然に変遷する場合がもっとも多い。試みに傍例を観察してみると、かの護国の神たる四天王が貞観年間山陰諸国に祭られた中に、ゴコクという名称から誤られて、伯耆の社村では今日五穀豊熟を護るの神として崇められているがごとき極端なものもある。
大黒天はもと戦闘神として、武装した恐ろしい容貌の神であったが、後には台所を司る神となり、これがためにお寺の細君を大黒と呼ぶようなことにまでなっておった。しかるにそれがさらに後世では、恵美須神とあい並んで財宝を守るの福神となり、容貌までもニコニコしたものと変ってしまった。しかも一方でその大黒天が、武家からは武神として崇敬せられた時代もあったのである。またその大黒とあい並んで、福神として商家に祭られる恵美須神も、かつては毘沙門天の垂迹とまで言われて、一方では武神として崇められたほどの勇猛神であり、また一方では漁業航海を護る神として、海人に祭らるる神であったが、これも後世では財宝を授くる神となり、商家では宅神として、大黒天とともにもっぱらこれを祭る