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「やまとみんぞく」とはなんぞや
先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選
喜田 貞吉
喜田貞吉『先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選』。同一底本的分册已合并为一书。收入:「日本民族」とは何ぞや、「ケット」と「マット」、奥羽地方のシシ踊りと鹿供養、火葬と大蔵、くぐつ名義考、国栖の名義、国号の由来、時勢と道徳観念、周防石城山神籠石探検記、炭焼長者譚、長吏名称考、憑き物系統に関する民族的研究、手長と足長、道鏡皇胤論について、間人考、人身御供と人柱、法隆寺再建非再建論の回顧、本州における蝦夷の末路、オシラ神に関する二三の臆説、サンカ者名義考。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 195,063 字 · 389 页
とある。以て当時この犬神人に対して、サカノモノの語が普通に用いられたことを知るに足ろう。
坂の者と云い、川原者というは、共にその住居の有様から得た名で、けだし市街地または田園等に利用すべき平地に住むをえず、僅かに京都附近の空閑の荒地を求めて住みついた落伍者の謂であった。そして掃除・警固・遊芸その他の雑職に従事し、或いは日雇取を業としておったものであった。これらの徒は地方によって、或いは山の者・谷の者・野の者・島の者・堤下などとも呼ばれているが、いずれも皆同一理由から得た名と解せられる。その坂の者という名も、必ずしも京の五条坂の部族のみに限った訳ではない。蔭涼軒日録文正元年二月八日条には、有馬温泉場の坂の者の名も見え、大乗院寺社雑事記には応仁・文明頃の奈良符坂寄人の事を坂衆・坂座衆、或いは坂者などとも書いてある。
かく地方によって種々の名称があるにしても、結局は同情すべき社会の落伍者等が、都邑附近の空閑の地に住みついて、種々の賤業にその生活を求めたものであって、特に京都では坂の者・河原者の名で知られ、それが通じてはエタとも、非人とも呼ばれていたものであったのである。