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「やまとみんぞく」とはなんぞや

先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選

喜田 貞吉

喜田貞吉『先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選』。同一底本的分册已合并为一书。收入:「日本民族」とは何ぞや、「ケット」と「マット」、奥羽地方のシシ踊りと鹿供養、火葬と大蔵、くぐつ名義考、国栖の名義、国号の由来、時勢と道徳観念、周防石城山神籠石探検記、炭焼長者譚、長吏名称考、憑き物系統に関する民族的研究、手長と足長、道鏡皇胤論について、間人考、人身御供と人柱、法隆寺再建非再建論の回顧、本州における蝦夷の末路、オシラ神に関する二三の臆説、サンカ者名義考。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 195,063 字 · 389 页

青空文庫

と奉戴しているものである。この意味において我ら国民は、ことごとく天孫民族である。余輩はかつてこれを比喩するに、柑橘栽培の例を以てした。今再びこれを繰り返したいと思う。その台木がよしや柚子であっても、橙であっても、枳殻であっても、それは深く問うところではない。斉しく温州蜜柑を以てこれに接木したならば、ことごとく温州蜜柑の甘美な果実を結ぶ。その培養の方法や、台木の性質や、気候の異同等によって、果実に多少の相違は免れぬとは云え、それが斉しく温州蜜柑である事は、何人もこれを否定せぬ。この意味において余輩は、我らが斉しく天孫民族であることを主張する。換言すれば我が日本臣民中には、甚だ多くの接木されたる天孫民族が混在しているのである。これを総称して余輩は、「日本民族」の語を用いたい。

我が天孫民族は、土壌を譲らざる泰山が、よくその高きをなし、細流をも択ばざる河海が、よくその広きをなしたと同じく、よく他の民族を同化融合せしめて、ことごとくこれを抱容し、相ともにその福利を増進せんとするの、寛大なる度量を有している。これは我が古伝説及び歴史の教うる過去の事歴が、立派に証明しているのである。