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「やまとみんぞく」とはなんぞや

先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選

喜田 貞吉

喜田貞吉『先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選』。同一底本的分册已合并为一书。收入:「日本民族」とは何ぞや、「ケット」と「マット」、奥羽地方のシシ踊りと鹿供養、火葬と大蔵、くぐつ名義考、国栖の名義、国号の由来、時勢と道徳観念、周防石城山神籠石探検記、炭焼長者譚、長吏名称考、憑き物系統に関する民族的研究、手長と足長、道鏡皇胤論について、間人考、人身御供と人柱、法隆寺再建非再建論の回顧、本州における蝦夷の末路、オシラ神に関する二三の臆説、サンカ者名義考。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 195,063 字 · 389 页

青空文庫

これすなわち、山海共に皇室の御稜威に服し、ここに既に同化融合の実を挙げ給うた事実を、語り伝えたものではあるまいか。皇祖・皇宗の御上において既に然りで、いわんや臣隷諸神の上において、さらにいわんや一般庶民の上において、民族の同化融合が続々として行われたるべき事は、容易に想像しえらるべきではなかろうか。かくの如きは、ただに諸外国における優秀民族が、他に植民した場合に多く起る諸現象の傍例を、社会学者によって提供してもらうまでもなく、我が古伝説が明らかにこれを語っているのである。

我が皇祖・皇宗が、先住土着の民族に対し給える大方針は、実際上決して残忍酷薄なるものではなかった。威を以て臨み、恩を以て誘い、ことごとくこれを優秀なる天孫民族に同化融合せしめて、彼らを幸福なる国民となし、自他ともにその慶に浴せしめ給うことが、万古不易の一大信条となっていたのである。さればその頑冥にして、到底教導し難きものは、時に或いは兵を加えて、これを征伐し給うのやむなき場合も少くはなかったが、それにしても決して殺戮をこれ能事となし、敵を滅ぼすを以て目的となし給うというが如きことは、古史の決して言わざるところである。