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「やまとみんぞく」とはなんぞや
先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選
喜田 貞吉
喜田貞吉『先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選』。同一底本的分册已合并为一书。收入:「日本民族」とは何ぞや、「ケット」と「マット」、奥羽地方のシシ踊りと鹿供養、火葬と大蔵、くぐつ名義考、国栖の名義、国号の由来、時勢と道徳観念、周防石城山神籠石探検記、炭焼長者譚、長吏名称考、憑き物系統に関する民族的研究、手長と足長、道鏡皇胤論について、間人考、人身御供と人柱、法隆寺再建非再建論の回顧、本州における蝦夷の末路、オシラ神に関する二三の臆説、サンカ者名義考。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 195,063 字 · 389 页
三 クグツの名義に関する諸説(その二)
莎草も蒲もその用途は似たもので、現に山陰道筋の旧皮屋の青年が、蒲で作った叺様の袋を持ち、山子や木挽石屋に限って、藁縄で作った同形のものを持っているというのによっても傍証せられるのである。すなわちクグツの名がその持物たる莎草製の袋から来たという説は、確かに拠あるものと云ってよい。
しからばこの説はもはや他の異説を容るるの余地なきまでに動かし難いものであろうか。
三 クグツの名義に関する諸説(その二)
今一つ安藤正次君によって、歴史地理三十三巻三号(大正八年三月)に発表せられた新説がある。それは傀儡の二字の朝鮮音から導かれたのであろうというのである。崔世珍の訓蒙字会によると、傀儡の朝鮮語は Koang-tai で、その ng を日本語に移すと、gu になる例であるから、Koang が Kugu となり、ついにクグツになったのであろうと言われるのである。それには我が傀儡子によく似たものを高麗で「広大」と云ったが、その朝鮮音はやはり Koang-tai で、傀儡の音と殆ど同じであるとの事をも援引せられているのである。安藤君は傀儡子は本来支那より朝鮮を経て日本へ来たものであると考えられて、高麗の広大の徒なる揚水尺の一派の、歌舞伎芸を業とし、傀儡の戯を伝えたものが、我が国に流浪し来って、これとともに傀儡すなわち広大の