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ちょうにんげんエックスごう
超人間X号
海野 十三
「冒険クラブ」1948(昭和23)年8月~1949(昭和24)年5月号、「超人間X号」光文社、1949(昭和24)年12月刊行の上記単行本で完結
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 89,025 字 · 178 页
火辻の遺骸は、あのとき氷室検事の一行が引きとっていった。
これでもうX号の活動は完全にとまってしまったわけである。
谷博士は日ましに元気になっていった。そして博士があのとき氷室検事にちょっともらしたとおり、このあたりの村々を栄えさせるための空前の大事業に手を染めたのだった。
まず、道路の修築が始まった。
山を切りとり、崖を補強し、傾斜のゆるやかな道路を作っていった。どんなせまいところでも六メートルの幅を持っている道路をこしらえた。重要な道路は幅が三十メートルもあった。
こんな道路を作るために、大じかけの土木工事が行われた。資材も、びっくりするほどたくさんいった。道路とともに、橋もこしらえねばならず、トンネルも掘らねばならなかった。
こういう仕事を、谷博士が、全部自分で引きうけてやった。
もっとも、博士が一人でやったのではなかった。働いたのは、博士が製造した機械人間たちだった。
谷博士に化けていたX号も機械人間を作って売りだした。今、谷博士も、同じようにたくさんの機械人間を製造した。どっちも同じことをやった。しかしこんど谷博士の作りだした機械人間は、非常によく働き、そして正確に行動した。