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ちょうにんげんエックスごう
超人間X号
海野 十三
「冒険クラブ」1948(昭和23)年8月~1949(昭和24)年5月号、「超人間X号」光文社、1949(昭和24)年12月刊行の上記単行本で完結
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 89,025 字 · 178 页
神を恐れぬ者
それは今回の事件のために命令をうけて、この研究所を監視している山形警部の私服姿であった。
「あの男を連れてこよう。すぐ手近に見つかったのは、ありがたい」
X号は、機械人間たちを呼びだして、山形警部逮捕の命令を出した。
警部は、かんたんに逮捕せられた。機械人間の大力と快速にあってはかなわない。
神を恐れぬ者
山形警部は、失心状態になったままX号の前へ連れてこられた。
X号は警部を生きかえらせた。
警部はわれにかえった。そして目の前に怪しい人物を見たので、
「あっ、君はだれか」
と、叫んだ。
「わしか。わしは君が探している者だよ」
X号は、顔をぬっと前につきだした。彼の頭部にある手術のあとのみにくい縫目が、警部をふるえあがらせた。
「ややッ、君は死刑囚の火辻軍平だな」
「正確にいうと、それはちがうんだがね」
と、X号はつい興に乗ってからかい半分、そういった。
「火辻のからだを借りている者さ。よくおぼえておくがいい。わしはX号だよ。谷博士がわしを作ったのだ。超人間のX号さ。うわははは」
「ええッ、X号は君か」
「おどろいたか。よく顔を見て、おぼえておくがいい」
「うぬ。そのうちにきっと君を捕縛してみせるぞ」