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ちょうにんげんエックスごう
超人間X号
海野 十三
「冒険クラブ」1948(昭和23)年8月~1949(昭和24)年5月号、「超人間X号」光文社、1949(昭和24)年12月刊行の上記単行本で完結
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 89,025 字 · 178 页
運搬用のトラックなんか不用だ。しかしそのかわり、気味がわるいといったらないのだ。
「だんだん化けもの村になるよ。困ったことだ」
「気がいらいらして来てたまらない。昔の村はのんきでよかったね」
そんな会話が、ひそかに村人のあいだにとりかわされるようになった。
谷博士の行きすぎたやりかたが、こんなに評判をわるくしたことは明きらかだ。
だが、当の谷博士は、こんなことを、行きすぎたこととは思っていない。博士は、もっともっとこの三角岳メトロポリスをべんりな世界にしたいと思って、さらにいろいろと研究と工夫を進めているのだった。
例の五人の少年たちは、その夏、正式に谷博士の研究所で実習させてもらうことになった。そして今、研究所で起きふししている。九月の半ばごろまで、実習はつづくはずであった。
はじめ少年たちが実習をさせてもらいたいと谷博士に申しこんだとき、博士はいい顔をしなかった。その場でことわった。しかし少年たちはあきらめないで、また申しこんだ。そうしてその結果、戸山君たちの望みは、かなえられたのだ。
この少年たちが三角岳の研究所で寝起きするのは、博士から、最新の科学技術の教えを受けるのが目的だった。