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ちょうにんげんエックスごう
超人間X号
海野 十三
「冒険クラブ」1948(昭和23)年8月~1949(昭和24)年5月号、「超人間X号」光文社、1949(昭和24)年12月刊行の上記単行本で完結
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 89,025 字 · 178 页
博士よみがえる
するとその中から、ねむがっているしゃがれ声が聞こえたのであった。
それは、あたかも、機械人間が魂をもって生きていて、そのようにつぶやいているように見えた。
怪しい機械人間だ。
がんらい、機械人間というものは、人間からの命令を受けて、ごくかんたんな機械的な仕事をするだけの人間の形をした機械だった。この場合のように、人間と同じに、感想をのべたり、生活上のことを希望したりするのは、ふつうでは、ありえないことだった。
「どこか、いい場所がありそうなものだ。どれ、探してみようか」
怪しい機械人間は、そういいながら、がっちゃん、がっちゃんと金属の太い足をひきずって、室の一隅にあった階段を、上へと登っていった。
博士よみがえる
それから一時間ばかりたった後のことであった。
登山姿に身をかためた五人の少年が、三角岳の頂上へのぼりついた。
「やあ、すごい、すごい」
「すごいねえ、戸山君。やっぱり、塔はくずれているよ。ほら建物もあんなに大穴があいているよ」
「ほんとだ。あのとき、塔も建物も、火の柱に包まれてしまったからね、もっとひどくやられたんだろうと思ったが、ここまで来てみると、それほどでもないね」