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ちょうにんげんエックスごう
超人間X号
海野 十三
「冒険クラブ」1948(昭和23)年8月~1949(昭和24)年5月号、「超人間X号」光文社、1949(昭和24)年12月刊行の上記単行本で完結
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 89,025 字 · 178 页
で、内部の様子をさぐっていたのである。谷博士や少年たちが、地下十六階から脱出する時も、やはり倉庫にはいっていた、予備の機械人間を分解し、その中にはいって逃げだしたのだった。それだから、階段やエレベーターにも怪しまれず、ほかの機械人間にも気づかれずに、ここまでやって来ることができたのである。
――谷博士は、まっかなにせ者、X号が化けていたことがわかった。山形警部は、戸山少年たち五名と協力し、ほんものの谷博士を救いだして、研究所の中心部を占領し、機械人間を活動停止させた。即刻警官隊を出動させて、研究所の建物全部を占領せよ。われわれは全力をあげてX号を追跡する――
こういう短波放送が、くりかえしくりかえし、電波に乗って流れて行った。まもなく、
――大手柄を感謝す。武装警官百五十名は、いまトラックに分乗して、三角岳に向かった。ひきつづき、X号の逮捕に努力せられたし。署長――
という返事があったのである。
だが谷博士は、ふきげんだった。
「逮捕など、そんな生やさしいことが、X号に向かってやれるものか。X号を殺すか、われわれが殺されるか。食うか食われるかの争いなのに、そんなことでは、どうするんだ」