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ちょうにんげんエックスごう
超人間X号
海野 十三
「冒険クラブ」1948(昭和23)年8月~1949(昭和24)年5月号、「超人間X号」光文社、1949(昭和24)年12月刊行の上記単行本で完結
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 89,025 字 · 178 页
小型ロケット機発射
さてX号はどのようなことをいいだすだろうか。第一第二の操縦室ともに、操縦者を失ったこの宇宙航空船は、自動操縦機の力によって、二万五千メートルの高空を、電光のような速力で、飛びつづけているのだった。
小型ロケット機発射
「さあ、みんなぐずぐずしてはいられないよ。X号はこの航空船に爆弾をしかけて、小型ロケット機で逃げだしたんだ。われわれもこうしていては、命がないから、一刻も早く、別の小型ロケットで、ここから脱出しよう」
サルのからだに入りこみ、谷博士だとみせかけたX号は、声まで谷博士に似せて、このようなことをいった。
「先生、それはほんとうですか」
「ほんとうだとも、うそだと思うなら、これを見たまえ」
X号はつかつかと壁に歩みより、13というボタンを押した。スクリーンには、またもや別な部屋の光景がうつしだされたが、その床には黒い爆弾のようなものがおかれてあって、その上の時計は、こつこつと時を刻んでいるのだった。
「時限爆弾だよ。あと五分で爆発する」
「さあ、それはたいへんだ。先生、助けてください。みんな、早く逃げだそうじゃないか」
山形警部は、ほんとうにおどろいたようにあわてて見せたのである。