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ちょうにんげんエックスごう

超人間X号

海野 十三

「冒険クラブ」1948(昭和23)年8月~1949(昭和24)年5月号、「超人間X号」光文社、1949(昭和24)年12月刊行の上記単行本で完結

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 89,025 字 · 178 页

青空文庫

旧式の制御台

「はい。分かりました。おい羽黒君、井上君。手を貸してくれ。おじさんを両方から支えてあげるのだ。……おお、よし。おじさん、さあ歩いてください」

「ありがとう」

一同は歩きだした。

がっちゃん、がっちゃん、がっちゃん。

「あ、あの音は……」

博士は、さっと顔色をかえて立ちどまる。

「おじさん。あの機械人間が、ぼくたちのうしろからついて来ますよ」

「うーむ、ふしぎだ。今まで、あれはどこにどうしていたのかしらん」

「ぼくらの前に立って、おじさんの話をじっと聞いていたようですよ」

「なに、わたしたちの話を聞いていたというのか、あの機械人間が……」

博士は途中でことばをのんで、少年たちに腕をとられたまま、へたへたと尻餅をついた。

旧式の制御台

少年たちは、この谷博士が非常に神経過敏症におちいっているのだと思った。

だから少年たちは、博士を左右から抱きあげ、いろいろとはげましてようやく博士を立ちあがらせた。

それから一同は、また歩きだして、地階へのおり口の方へ向かった。

機械人間は、あいかわらず、やかましい音をたてて一同のうしろからくっついて来る。

はじめは、おもしろがっていた少年たちも、なんだか気味がわるくなってきた。