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ちょうにんげんエックスごう
超人間X号
海野 十三
「冒険クラブ」1948(昭和23)年8月~1949(昭和24)年5月号、「超人間X号」光文社、1949(昭和24)年12月刊行の上記単行本で完結
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 89,025 字 · 178 页
が、そのときひどい神経痛のようなものがX号の右半身に起こったので、腕がしびれて動かなくなった。
博士は、あぶないところで、難をまぬかれた。
神経痛がおさまるころには、X号は気もしずまって、別のことを考えだした。
「そうだ。博士の知識を脳波受信機で引きぬいてやろう」
脳波受信機というのは、人間の頭の中にあることを知る機械だ。これも谷博士が完成して地階の器械置場に備えつけてある。
この器械の原理は、人間の脳髄が考えごとをはじめると、脳波と名づける一種の電波が出てくるから、それを受信するのである。受信した脳波は増幅して別の人間の脳髄の中に入れる。するとはじめの人間が考えていることが、第二の人間の脳髄に反映して分かるのである。その反映したことがらを第二の人間にしゃべらせることもできるし、書きとらせることもできる。
X号は、これを使うことを決心したのであった。ただし、これをするには、一人の人間がいる。生きた人間を見つけてこなくてはならない。それをどうするか。
X号は、そこでちょっと行きづまって、椅子を立ちあがると窓のところへ行った。
窓から外を見ると、研究所の塀のかげにひとりの怪しい男が身をひそめて、しきりにこっちをうかがっているのを発見した。