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ちょうにんげんエックスごう
超人間X号
海野 十三
「冒険クラブ」1948(昭和23)年8月~1949(昭和24)年5月号、「超人間X号」光文社、1949(昭和24)年12月刊行の上記単行本で完結
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 89,025 字 · 178 页
そこに博士は椅子にしばられ、怪人はおそろしい顔をして、器械をあやつっているんだ。扉をやぶったら、どっと一せいにとびこむのだ。一度にかかれば、なんとか怪人をとりおさえることができるかもしれん」
警部は、やっぱり怪人の力をおそれていることが分かった。そこで彼女はうしろへさげられた。
運命を決する死の扉か、望みかなう扉か、扉に力が加えられた。扉はかるくひらいた。「それッ」と一同はとびこんだ。あッと目を見はるほどの宏大な実験室だった。
その部屋のまん中に、谷博士が椅子に腰をかけている。
「あ、谷博士だ!」
警官よりも少年たちが、先に博士の前へとんでいった。意外、また意外。
博士は荒縄で椅子に厳重にしばりつけられていると思いのほか、博士をしばっているものは見えなかった。博士はしずかに椅子から立ちあがった。
「おお、君たちはわしを心配して、とびこんできてくれたのか。うれしいぞ」
博士は少年たちをむかえて、なつかしそうにそういった。
「谷博士、ここに来られた皆さんも、ぜひ先生を無事にお救いしなくてはならないと、危険をおかして来られたのです。こちらが氷室検事です」
「やあ、氷室さんですか。