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「やまとみんぞく」とはなんぞや

先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選

喜田 貞吉

喜田貞吉『先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選』。同一底本的分册已合并为一书。收入:「日本民族」とは何ぞや、「ケット」と「マット」、奥羽地方のシシ踊りと鹿供養、火葬と大蔵、くぐつ名義考、国栖の名義、国号の由来、時勢と道徳観念、周防石城山神籠石探検記、炭焼長者譚、長吏名称考、憑き物系統に関する民族的研究、手長と足長、道鏡皇胤論について、間人考、人身御供と人柱、法隆寺再建非再建論の回顧、本州における蝦夷の末路、オシラ神に関する二三の臆説、サンカ者名義考。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 195,063 字 · 389 页

青空文庫

発見者郡視学西原為吉君の報告によると、

古来山姥此の穴に住し、諸器物の所蔵豊かなりしかば、石城神社祭典の際には、毎歳祭典の器具を山姥より借り受くるを例としたり。而して之を借り受くるには、紙片に借り受けたき器具名個数等を記し置けば、穴の外に出しあり。之を返済する時も、穴の傍まで持ち行くを例とせしが、或る時借り受けし器物を破損し、其のまゝ返し置きたる為、山姥の怒を招きけん、其の翌歳より貸し渡さざるに至れり云々との伝説あり。

とある。かかる俗伝は斎瓮土器等を蔵する塚穴につきて往々存するもので、本誌にも掲載してある報告中に鳥取県にも同一の伝説を伝えた場所のあることを述べている。余が郷里阿波国などにも家具の窟と云って、客のあった時に家具を借りに行っておったと唱える塚がある。ここの山姥の穴は、土器を有する塚穴に関する伝説が、同じく穴と云うところからこれに遷ったものとみえる。

遺蹟現在の状態は、右の西原氏の報告に、

穴は福岡県の分よりも小さく、左右の石垣も其の石材も比較的小に有之候。此の地の人は単に四穴のみを知り、其の左右に連続せる石垣には注意致し居り不申候。察するに女山の神籠石の如く、穴と穴とを築石にて必ず連続せしものなるべく候。