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「やまとみんぞく」とはなんぞや
先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選
喜田 貞吉
喜田貞吉『先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選』。同一底本的分册已合并为一书。收入:「日本民族」とは何ぞや、「ケット」と「マット」、奥羽地方のシシ踊りと鹿供養、火葬と大蔵、くぐつ名義考、国栖の名義、国号の由来、時勢と道徳観念、周防石城山神籠石探検記、炭焼長者譚、長吏名称考、憑き物系統に関する民族的研究、手長と足長、道鏡皇胤論について、間人考、人身御供と人柱、法隆寺再建非再建論の回顧、本州における蝦夷の末路、オシラ神に関する二三の臆説、サンカ者名義考。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 195,063 字 · 389 页
山城では小野の炭竈がつとに歌人の口に上っている。また後拾遺集読人知らずの歌には、「心ざし大原山の炭ならば」などとも読み、古く本朝無題詩には大原山の売炭婦を詠じた詩も載っている。そしてこれらの地方が、自ら鬼の子孫だと云った八瀬人などと同じ土俗を有する一と続きの地であることは注意に値する。けだし平地の住民なる里人が早く農業を覚えた後にも、山間の住民なる山人はその地の材料の関係から、炭焼の業に従事するものが多かったことと解せられるのである。もっとも後世には山間にも耕地が開けて、住民は農業片手間に炭を焼くという風の地方が多いが、それでもなお山陰地方では、今も炭焼を「山子」と云い、山村の農民が山へ炭を焼きに行く事を、「山子に行く」などという地方もある。倉光君の伯耆雑記(四巻二号六〇頁)に、「山子は所謂山人の類にて、大山の如き深山に居※し、熊笹を以て鳥の巣にも比すべき名ばかりの家を造り、戸籍もなく、就学せず、風の如く来りて風の如く去り、炭焼を業として転々するものである」とあるのによれば、この地方には往時各地に漂泊生活を営んだ木地屋の仲間の様に、今でもやはり炭焼専門の漂泊民が遺っているらしい。