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「やまとみんぞく」とはなんぞや
先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選
喜田 貞吉
喜田貞吉『先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選』。同一底本的分册已合并为一书。收入:「日本民族」とは何ぞや、「ケット」と「マット」、奥羽地方のシシ踊りと鹿供養、火葬と大蔵、くぐつ名義考、国栖の名義、国号の由来、時勢と道徳観念、周防石城山神籠石探検記、炭焼長者譚、長吏名称考、憑き物系統に関する民族的研究、手長と足長、道鏡皇胤論について、間人考、人身御供と人柱、法隆寺再建非再建論の回顧、本州における蝦夷の末路、オシラ神に関する二三の臆説、サンカ者名義考。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 195,063 字 · 389 页
川辺政一君の報告によれば、備後の或る地方で皮田をエタの下に見ているのも、これを示したものであろう。されば東国では、エタの事を直ちに長吏または長吏ん坊と呼ぶ例になってはいたが、関西地方では必ずしもそうではなかった。寺石正路君の報告によれば、土佐では長吏はエタ頭として、旧慣によって帯刀を許し、その下にエタ年寄、さらにその下に普通のエタがあった。東国でももとは長吏はエタの頭分のもので、長吏すなわちエタではなかった。古事類苑引「我衣」に、「長吏とは手下あるなり」とある。「弾左衛門由緒書」に、「小田原長吏太郎左衛門、小田原氏直御証文を以て、長吏以下支配の儀奉レ願」といい、また「上州下仁田長吏馬左衛門長吏之論に付、甲斐信玄公御証文を以論仕候」とある長吏も、ただのエタの事ではない。窪坂豊成君の報告によれば、甲斐では長吏は非人や穢多のお役人だとある。「諸御用秘鑑」所載安永二年五月の神谷大和守報告文に、「穢多非人等不届有之、追放以下之御仕置に当り候得ば、某所之穢多頭へ引渡、相当之仕置申付候様御申渡被成候事に御座候処、中国御代官所之穢多非人不届有之候節、穢多頭無之候故、差支申候由。