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「やまとみんぞく」とはなんぞや
先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選
喜田 貞吉
喜田貞吉『先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選』。同一底本的分册已合并为一书。收入:「日本民族」とは何ぞや、「ケット」と「マット」、奥羽地方のシシ踊りと鹿供養、火葬と大蔵、くぐつ名義考、国栖の名義、国号の由来、時勢と道徳観念、周防石城山神籠石探検記、炭焼長者譚、長吏名称考、憑き物系統に関する民族的研究、手長と足長、道鏡皇胤論について、間人考、人身御供と人柱、法隆寺再建非再建論の回顧、本州における蝦夷の末路、オシラ神に関する二三の臆説、サンカ者名義考。
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しかしながら野人のこの学説は既に学界に発表したものでもあり、今もなおそれを確信しているが上に、もしそれが仏教徒にとりて幾分でも従来負わされていたと感ずる重荷を軽くするに役立つものならば、必ずしも野人として敢えてそれを拒むべきものではなく、ことにその宣伝は我が皇統の尊厳なる事実を世間に知らしむる所以のものだと考えたので、読者に誤解を来さしめる様な記事を附け加えぬ条件の下に、潔く承諾した事であった。
しかるにそのパンフレットが世間に広まったについて、歴史に素養なき人々の間にもそれが評判となり、中には本書を通読することなくして、伝聞に訛伝を加えた場合が多かったらしく、道鏡は皇位覬覦という様な不軌を図ったものでは無いとか、和気清麻呂の方がかえって不忠の臣であったとか、思いもよらぬ説が一部の人々の間に流布せられて、為に野人の身の上を案じて親切な注意を寄せられた人すらあった。すなわち世の誤解を防がんが為に、当時その趣意を簡単に記述して中外日報紙上に掲載を請うた事があったが、今もなおそんな誤解を有する人の無きにあらざるかを思い、ここにいささか補訂を加え、さらに註解を附記してその全文を収める事とする。