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「やまとみんぞく」とはなんぞや
先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選
喜田 貞吉
喜田貞吉『先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選』。同一底本的分册已合并为一书。收入:「日本民族」とは何ぞや、「ケット」と「マット」、奥羽地方のシシ踊りと鹿供養、火葬と大蔵、くぐつ名義考、国栖の名義、国号の由来、時勢と道徳観念、周防石城山神籠石探検記、炭焼長者譚、長吏名称考、憑き物系統に関する民族的研究、手長と足長、道鏡皇胤論について、間人考、人身御供と人柱、法隆寺再建非再建論の回顧、本州における蝦夷の末路、オシラ神に関する二三の臆説、サンカ者名義考。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 195,063 字 · 389 页
しかし実を云えば、この両君の所説以外にも、自ら法隆寺大御所を以て任じておられた北畠治房男爵を始めとして、非再建の意見を有するものが少くなかった次第であったから、余輩はこれらを十把一とからげに論駁して、日本紀天智天皇九年条の火災の記事の、確実疑うべからざるものである事を証明しさえすれば、それで余輩の能事終れりとしたものであった。したがってまず以て記録上より立てられた一切の法隆寺非再建に関する諸説を列挙して、ことごとくその採るに足らざる所以を論証し、さらに一切の実物上に立てられたる非再建論の価値を論究し、以てその妄想に過ぎざる所以を明らかにせんと試みたのであった。かくてこの年十二月平城京址調査の目的を以て奈良市に出張した際に、北畠男爵から招致せられて猛烈なるお目玉を頂戴し、さらに同男爵直接の案内によって、生れて始めて法隆寺伽藍の内部に立ち入り、心行くばかりこれを視察するの機会を得た事は、余輩にとって滑稽なる、否むしろ悲惨なる僥倖であった。
記録上より立てられた非再建論には、勿論種々の方面からその説が論議せられ、その傍証が試みられたのであったが、中にも最も有力なるものは、寺院側においてかつて天智天皇朝の火災の変事を伝えず、かえって延長年間焼失の講堂を以て、聖徳太子建立の儘のものであったという説の古く伝えられて