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「やまとみんぞく」とはなんぞや
先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選
喜田 貞吉
喜田貞吉『先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選』。同一底本的分册已合并为一书。收入:「日本民族」とは何ぞや、「ケット」と「マット」、奥羽地方のシシ踊りと鹿供養、火葬と大蔵、くぐつ名義考、国栖の名義、国号の由来、時勢と道徳観念、周防石城山神籠石探検記、炭焼長者譚、長吏名称考、憑き物系統に関する民族的研究、手長と足長、道鏡皇胤論について、間人考、人身御供と人柱、法隆寺再建非再建論の回顧、本州における蝦夷の末路、オシラ神に関する二三の臆説、サンカ者名義考。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 195,063 字 · 389 页
といふ歌から、近くは明治三十五年に出版せられた若越方言集に、クヾツとは叺なり。物を入るる物なりとあるまで、多くの書物にそれが一種の袋であることを証拠立てゝ居る。多分は山沢湿地に自生する莎草といふ植物で其袋を製したのであらう。クグで作つた袋をクヾツと云ふとは一寸分らぬが、事によるともとは其草をも、クヾツ又はクヾチなどと謂つたのを、後に製品と区別する為にクヾにしたのかも知れぬ。……傀儡子と呼ばれた昔の漂泊部曲が、又クヾツを以て呼ばるるに至つたのは、多分は特殊の袋を携帯して居た為で、袋を持つたのは日用品を之に入れて、引越に便利な為であらう。……
と述べられて、袖中抄以来の袋のクグツと傀儡子のクグツとの間に、或る連絡を求めておられるのである。
喜多村氏の説は傀儡子を以て本来人形舞わしであるとして、それから説明を求めているので、折角ながらこの説は今日では従い難い。柳田君の御説はそれから見れば大いに進んだもので、本誌七巻三号の倉光君の報告せられた「蒲とクグ」(五九頁)によると、今でも山陰地方では、山子・木挽・石屋等に限って、叺様の藁縄製の袋を携帯しているが、旧皮屋部落の青年が、それを蒲で作ったものを持っておったとあるのも思い合される。