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「やまとみんぞく」とはなんぞや
先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選
喜田 貞吉
喜田貞吉『先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選』。同一底本的分册已合并为一书。收入:「日本民族」とは何ぞや、「ケット」と「マット」、奥羽地方のシシ踊りと鹿供養、火葬と大蔵、くぐつ名義考、国栖の名義、国号の由来、時勢と道徳観念、周防石城山神籠石探検記、炭焼長者譚、長吏名称考、憑き物系統に関する民族的研究、手長と足長、道鏡皇胤論について、間人考、人身御供と人柱、法隆寺再建非再建論の回顧、本州における蝦夷の末路、オシラ神に関する二三の臆説、サンカ者名義考。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 195,063 字 · 389 页
果して然らばその国津神と云い、先住土着の民族と呼ばれるものは、果していかなる系統に属するものであるか。そもそもはた我が天孫民族とは、いかなる由来を有するものであるか。そして我が「日本民族」は、いかなる経過によって成立したものであるか。余輩は考古学者・土俗学者・人類学者・社会学者、その他の専門諸学者の研究と相提携して、読者諸賢とともに、これを攻究してみたい。
先住土着の民族の綏撫同化の事蹟については、四道将軍の地方巡察、景行天皇の熊襲親征、日本武尊の西征東伐等、我が古史の伝うる所、またあえて尠少なりというではないが、しかもさらに最も明瞭に、遺憾なくこれを説述したものは、我が雄略天皇が宋の武帝に遣わされたと称せられる、宋書記載の国書の文である。
昔、祖禰より、躬づから甲冑を※(「てへん+鐶のつくり」、第3水準1-85-3)し、山川を跋渉して寧んじ居るに遑あらず、東、毛人を征する五十五国、西、衆夷を服する六十六国、渡りて海北を平ぐる九十五国、王道融泰、土を廊き畿を遐くす云々。
この国書なるものが、果して我が天皇の関知し給えるものなるか否かは、自ずから別問題なりとするも、当時の我が使者たりし帰化漢人等が、これを宋の天子に呈したものであることは、疑いを容れない。