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ちょうにんげんエックスごう
超人間X号
海野 十三
「冒険クラブ」1948(昭和23)年8月~1949(昭和24)年5月号、「超人間X号」光文社、1949(昭和24)年12月刊行の上記単行本で完結
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 89,025 字 · 178 页
火焔放射器を手に、足音をしのばせ、決死のかくごで第二操縦室へ――
ところがその時すでに、X号はどこかへ姿をかくしていたのである。
「やはり、先生のいったとおりだ。X号はどこにもいないよ」
「ほんとうだね。あの紙きれに書いてあったとおり、もとの操縦室をテレビジョンにうつして見ようじゃないか」
だが、自らがいままでおった、第一操縦室の光景が、テレビジョンのスクリーンにうつしだされた時、少年たちも山形警部も、おどろいた。
谷博士のなりをしたX号が、サルのかっこうをした谷博士におどりかかろうとしているではないか。
博士が手ににぎっていた、火焔放射器をただの一撃でたたきおとすと、X号は大手をひろげて博士の上へとびかかった。
しばらくは上になり下になり、人とサル、いや博士とX号の必死の争い。
六人はあまりのおそろしさに、助けにとびだすことさえ忘れて、しばらくは、そこにだまって立ちすくんでしまった。
そのうちに勝負はきまった。サルはぐったりと人間の前の床の上に倒れてしまったのだ。
X号はにたにたと、悪鬼の笑いを浮かべながら、博士の頭にメスを入れた。
「どうするんだろう」