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ちょうにんげんエックスごう
超人間X号
海野 十三
「冒険クラブ」1948(昭和23)年8月~1949(昭和24)年5月号、「超人間X号」光文社、1949(昭和24)年12月刊行の上記単行本で完結
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 89,025 字 · 178 页
にきまっている。そこで彼は、そういうことの絶対にないからだを手に入れるとともに、そのからだでいれば世の中へ顔を出しても、絶対に怪しまれず、疑われずにすむものでなくてはならないと考えた。なお、そのうえにお金がどんどんもうかって、思うように仕事ができ、そして不自由のない生活ができることが、必要だ。
これだけの条件を満足させるには、いったいどうしたらいいだろうか。
頭脳のいいX号のことだから、半日ばかり考えると、一つの案ができた。
それはどんなことかというと、人造人間をつくることである。
ここでいう人造人間とは、機械人間のことではない。機械人間は、外がわも、中も主として金属でできているが、人造人間というのは、人造肉、人造骨などを集めて組みあわせ、その上に人造皮膚をかぶせ、だれが見ても生きているほんものの人間と、すこしもちがわないからだをしているものをいうのだ。
もちろん、そのからだの中にかくれている内臓のあるものや、神経系統のものなどは金属で作ってもいいのだ。外から見て、へんだなと気づかれなければいいのだから。
「よし、それを作ることにしよう」
なにしろ、この研究所では、谷博士が長年にわたって、人造皮膚や人造肉や人造骨の製作を研究して成功し、それからさらに研究は深くなって人造細胞を作りあげた。