Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

けんのよんくんし

剣の四君子・日本名婦伝

吉川 英治

Lesen Sie 剣の四君子・日本名婦伝 (けんのよんくんし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 150.635 Zeichen · 306 Bildschirme

Aozora Bunko

おそらくは主謀者か。これを見ると余の者は、脆くも散って逃げ去った。

人あって、後に、忠明に問うと、

「いくら一時に大勢してかかって来ても、衆も結局一人に過ぎない。衆に出会って、敵は我れの何十倍に当るなどと思うことが敗れである」

と、答えた。

戦闘に当っては、一人も一、衆も一なり、というその理を説いては、またこう言った。

「――たとえば、敵、万人かかり来るとも、一箇のわが身辺へ近づける者は、せいぜい前後を囲んでも八人を出ることはない。さらに、各敵が、二尺以上の太刀を、双手に揮って使うとなれば、なおその間隔は局限されるし、また、各人の我れに斬りつけて来る太刀にも、必然、迅いのと遅いのがある。こう審かに観て来ると、八人の数は、半分もうごけず、その半分から我れに触れて来る切っ先に至っては、やっと一人がせきのやまである。――故に、胆をすえて、此方がその一人一人を制しさえすれば、べつだん何ということもない」

それから、また、

「大勢の敵を悩ますには、その多数性をこちらの利に取って、彼の混乱を促せばいい。自分一人というものほど、統率がよくとれて、混雑しないものはないからな。