Japanische Klassiker mit Furigana
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けんきょうじゅなん
剣侠受難
国枝 史郎
Lesen Sie 剣侠受難 (けんきょうじゅなん) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 195.479 Zeichen · 394 Bildschirme
これだけじゃア、とてもわかりっこありますめえね。……いったい何だ、このざまは!」
自分で自分を毒づいたが、
「枝葉を刈り込んで幹ばかり、こいつでお話し致しましょう。あねご、鷲いちゃアいけません。探しあぐんだ君尾という娘、ところもあろうに根岸住居、あねごの父上紀州様、そのお方の弟ご様、副将軍のお家柄、水戸中納言様の下屋敷……だろうとあっしは思うのですがね。そこにいなさるじゃございませんか!」
昨夜の話をしたものである。
「さてそれからもう一つだ、困ったことが出来ました。もっともこいつは一言もなく、あっしの責任ではございますがね。たった今し方島原城之介、あねごを探しに来たってもので。ついうかうかと舌が廻り、その、あねごの隠れ家を、もちろんはっきりとではありませんが、しゃべってしまったというもので。しかし間抜けの城之介、目つけ出す気づかいもありますまいが、あっしとしては気がかりだ。そこでちょっくらお呼びして、お話したというもので。そそっかしいは昔からだ。こいつはご勘弁を願うとして、とにもかくにもご用心、お願い致しとう存じます。……これでやっとセイセイした。