Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
けんきょうじゅなん
剣侠受難
国枝 史郎
Lesen Sie 剣侠受難 (けんきょうじゅなん) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 195.479 Zeichen · 394 Bildschirme
逢えぬ予感
こいつが忠三にはわからないらしい。
「妾にもそいつはわからないがね、よい意味にとればこうなるのさ。傷を負って袴様が倒れていたので、捨てても置かれず助けたんだとね」
「なるほど、ところで、悪い意味にとれば?」
「悪い意味になんかとらないよ」
「大変結構でございます。大変楽天家でございます」
二人はズンズンのぼって行く。
「だがねえ忠さん」とイスラエルのお町、にわかに感傷的に呼びかけた。
逢えぬ予感
感傷的に呼びかけたが、どうしたものかイスラエルのお町、そのままフッとだまってしまった。別に忠三も聞き返さない。二人ズンズン歩いて行く。松明の光の届く中で、草の露がチラチラ反射する。
「だがねえ忠さん」イスラエルのお町、もう一度感傷的に呼びかけた。「ほんとうのところを白状すれば、妾アだんだん心配になってきたよ」
「へえさようで、変てこですな。……何がいったい心配なんで?」忠三今度は聞き返した。
「……逢おうとしても逢われない、……あの時聞いた南蛮屋での歌、あいつが本当になりそうな気がして。……」
「ははあなるほど、予感というやつだな。ナーニ大丈夫でございますよ。すべて目的の一歩手前、そこまでこぎつけると大概の者は、かえって否定的になりたがるもので。