Japanische Klassiker mit Furigana
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けんきょうじゅなん
剣侠受難
国枝 史郎
Lesen Sie 剣侠受難 (けんきょうじゅなん) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 195.479 Zeichen · 394 Bildschirme
忠三の空想
庭木がこんもり繁っていて、容易に奥が見えすかれず、まわりはグルリと金目垣、狆が一匹といいてえが猫と鸚鵡が住んでらあ。……とおれは思うのだ。……オヤどうした? え、島原! もう帰るのか。まあよかろう、茶でも飲みねえ。おれも乾いた」
ヌッと立ち上がった城之介、すごい笑いを浮かべたが、「能弁能弁、見事なものだ。が、時々すき切れがして、大事な奥がチラツイたぜ。だからあんまりしゃべらねえがいい。しかしおかげで……何さ馬鹿め!」フラリと部星から出て行ったが、すぐにジャラーンと鉄杖の音、門口のところから聞こえてきた。「待てよ」というと早引の忠三、胸に腕を組んで考えてしまった。
「しまった!」とわめくと飛び上がった。「ヤイヤイ誰かやって来い」
「へい」といって現われたのは、権十という部下である。
忠三の空想
「親方何かご用ですかい?」はいって来た権十きいたものである。
「うむ」というと早引の忠三、改めてじっくり考えた。「色ぼけている島原城之介、なんのあねごの離れ家を、目つけ出すようなことがあるものか。それにしてもちょっといい過ぎたなア。……それはそれとして君尾という娘、目つかったからには明かさなければならない。