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Japanische Klassiker mit Furigana

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けんきょうじゅなん

剣侠受難

国枝 史郎

Lesen Sie 剣侠受難 (けんきょうじゅなん) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 195.479 Zeichen · 394 Bildschirme

Aozora Bunko

一つの人形

天草らしいやり方だ」銅兵衛不安そうにつぶやいた。

と、果然驚くべき、一つの知らせがやって来た。

一つの人形

なんだろう驚くべき知らせとは?

「天草一味と連絡のない、一百人の同勢が、二挺の駕籠を引っ包み、草加宿の方面から、上がって来る」というのである。

「不思議だなあ、何者だろう?」

「巻軸取りの連中は、天草以外にも沢山あるが、傀儡仕込みの火術をもって、天草一味を混乱させ、ドサクサまぎれに奪い取ったことを、知っているものはない筈だ。ではやはりその同勢は、天草一味の別動隊ではないかな。どっちにしても困ったことだ。味方は一切で三百人、女子供と老人を抜かせば、戦闘員は百人しかない。地の利を占めているとはいえ、二百五十人を相手にしては、ちょっとどうも防ぎかねる」銅兵衛はますます不安そうにした。

「広太郎殿どうしたものでござろう?」相談をかけたものである。

「草加の方から来るといえば、里の背面を襲うものとみえます。うっちゃって置くことは出来ますまい。といって、人数を二手にわけては、両方とも守備が薄くなります。で背面へは地雷を仕掛け、点火の人数を二、三人だけ、配置することに致しましょう」