Japanische Klassiker mit Furigana
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けんきょうじゅなん
剣侠受難
国枝 史郎
Lesen Sie 剣侠受難 (けんきょうじゅなん) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 195.479 Zeichen · 394 Bildschirme
内丹説
だが非常に老成した声だ。
とまた老人の声がした。「このまが玉やくだ玉から見ると、将軍塚の塚ぬしは、出雲族に相違ござらぬ」
コロン、コロンと音がした。
「ははあ」と忠三感づいた。「コロンコロンというあの音は、玉を台の上で転がしているのだ。なんだちっとも面白くねえ。第一爺イと子供とが、あんなに真面目に話していたのでは、どうも聞く方で飽き飽きする。やっぱり若い女中どもが、つめったり引っ掻いたり、キャー、キャーいって、色っぽい話をしている方が、おれには有難いというものだがなあ」だがその次に聞こえてきた、老人の声を耳にした時、早引忠三ふるえあがってしまった。
「光殿、光殿。それはそうと、隣り部屋へ賊が忍び込んだ時、どんな手段をとられるな?」
それはこういう声なのであった。
内丹説
ふるえあがった早引の忠三、ピッタリ畳へ食いついてしまった。
「驚いたなあ。知ってるらしい。逃げなければいけない、逃げなければいけない」だがどうにも動かれない。なんともいわれない一種の恐怖、そいつが上からおさえつけている。「なんてえことだ! なんてえことだ!」動かれないのだから仕方がない。