Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
けんきょうじゅなん
剣侠受難
国枝 史郎
Lesen Sie 剣侠受難 (けんきょうじゅなん) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 195.479 Zeichen · 394 Bildschirme
……もっとも巻軸はうまうまと……」
「丸橋氏」と三郎兵衛がとめた。
「これでお暇いたそうかな」
「それがよろしい。しからばこれにて」
「ご免くだされ、袴氏」
タラタラと五人肩を揃え、スッと小路へ消えてしまった。その素早さ、あとはシーン!
大地へぶっ坐った袴広太郎、しばらくは立ち上がらなかった。
「なるほどなあ。かなわない筈だ。五人ながら江戸の一流、わけても丸橋柴田ときては、匹儔のない名人だ。一人と一人立ち合ってもこっちには、微塵勝ち目はない。それが五人に掛かられたんだからなあ。よくそれでも闘ったものだ。負けっぷりがいいのでほめられたが、いやほめられるにも色々あるわい。……それはそうとイスラエルのお町、そんな素姓の妖婦かしら? 事情を打ち明けおれがたのむと、最初はいかにも案外らしく、じっと俺の顔を見詰めたが、『島原城之介のおり場所も、また巻軸のあり場所も、ほぼ見当がついております。そうして妾達にとりましても、その巻軸は重大な物。余人などへは渡せませぬが、事情を聞けばお気の毒。お京様とやらのお命にも、かかわりあると承ってみれば、うっちゃって置くことも出来ますまい。