Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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にっき

日記

宮本 百合子

Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 61.953 Zeichen · 124 Bildschirme

Aozora Bunko

八月十四日

八月十五日

昼から一二時間のひるね。

八月十四日(日曜)

水田の多いせいか、おはぐろとんぼが多い、非常に沢山居る。午後二時頃のひかげ。

柿の黄色い朽葉の上に、緑銀色の強い胴と、黒い、しょうしゃたる羽根を持ったおはぐろとんぼが、一つ一つ息をつく間を置いて羽根を拡げたりすぼめたりして居る。

蘭の下生えの岩、せみの音、日本だ。

こちらのせみは、オーシーツクツク ミーン、ミーンと変化多く、華になかずいつもいつもジージージュージューとなる。

八月十五日(月曜)

今日送り出す。

昨夜殆ど徹夜をして書きあげる。時間の足りないうらみ。

頭非常に疲れを感じる。お寺の中心になってること驚くべし。

昨日から、田舎の盆なり。盆踊りと云うところを、およりと云う。

今日は、太郎丸の寺に踊があるから行って見ろ、と云うので、出かける。此辺では夕飯後、お寺の説教に出かけ、それがすんでから、踊るのだ。まだ少し早く、説教が始らぬ。狭い境内に大勢男や女が居、花火や駄菓子の露店が通り切れないほど子供をよせて居る。はでな着物を着た若い男や、何処に此那のが居たろうかと思う若い娘が、はしゃぎ、待ってどよめいて居る。