Japanische Klassiker mit Furigana
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どうひょう
道標
宮本 百合子
Lesen Sie 道標 (どうひょう) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 846.457 Zeichen · 1672 Bildschirme
伸子は、どこへ行って何を見て、何をきいて、と二人で身軽に、好奇心をもって動いて暮している消息を、弟夫婦からほしいと思うのだった。
クィーンス・ホールの音楽会をエスモンド街でいながらにして聴けるのは云々と、和一郎が個性のない丁寧さで書いてよこしているのは、新しくひいたラジオのねうちが早速あらわれているという意味の報告なのだった。
和一郎と小枝がミセス・ステッソンのところへ引越して行って、三度目にホテルへ来たとき、はじめて和一郎たちの室が電燈でなくてガス燈だということを知らされて、佐々のものはみんなびっくりした。それも、和一郎が、ガスにしては部屋代がすこしはりすぎているようだね、と云い出したのがはじまりだった。ミセス・ステッソンのところでは、階下の客室、食堂、居間だけが電燈で、二階から上の部屋部屋では、昔ながらに蒼白いガス燈をつかっているというのだった。
「何だろうか、まあ! ガスが洩れでもしたら命にかかわることだのに。――お父様、あなただって御覧になったのに」
「いや、そこまでは、おれも気がつかなかった」
「やっぱり申上げてみてよかったことね」
小枝が、泰造や伸子のうかつさをとりなすように、口をはさんだ。