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Japanische Klassiker mit Furigana

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けんきょうじゅなん

剣侠受難

国枝 史郎

Lesen Sie 剣侠受難 (けんきょうじゅなん) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 195.479 Zeichen · 394 Bildschirme

Aozora Bunko

の声、パッと向こうへのり越した。

「待て! 天草!」と城之介、追いすがるのを馬上の武士、振り返ったが哄笑した。

「ご苦労! 島原! また逢おう!」

つぶてを恐れたためだろう。前輪にピッタリ食ッつくと、パッ、パッ、パッ、パッ、パッ、パッ、ふもとをさして馳せくだった。

ぼんやり突っ立った島原城之介、「天草時行とは驚いたなあ」まずもらしたものである。

「一体全体なんのために、こんなところにいたのだろう? あいつのことだ。いずれ何か、悪事をたくらんでいたのだろうが」

首をかしげたが見当がつかない。

「が、マアそれはどうでもいい。よくねえのは逃げた鳥だ。ほんとにほんとにどこへ行きおったかな」

山骨へ鉄杖をジャラーンと突き、二足三足歩きかけた時、またもや山上からひづめの音!

「天草殿! 天草殿! そう急がれてはかなわない。お待ちくだされ。お早いことで」呼びかける声が聞こえてきた。

「ふふん、天草の一味だな。今度こそのがさぬ。見ていやアがれ」つと城之介木かげへ隠れ、鉄杖を構えて窺った。

それとも感づかぬ武者一騎、手綱をゆるめ、身を乗り出し、ムラ葉を抜いて現われた。飛び出した城之介声もかけず、鮮やか鮮やか棒の手だ、「掻手」