Japanische Klassiker mit Furigana
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けんきょうじゅなん
剣侠受難
国枝 史郎
Lesen Sie 剣侠受難 (けんきょうじゅなん) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 195.479 Zeichen · 394 Bildschirme
だが気をつけろよ、女子供に! 遠っぱしりをさせねえがよい』――子供や女は大事でごわす。一人でも減っては困ります。そうでなくてさえわれわれ木地師は、年々少なくなりますのでな。仲間の減るのはいやなものでごわす。第一」というと見廻した。
「これだけの工場をささえて行くには、少しの人数では出来ませんからなあ」
工場は活動にはいっていた。太い柱の中央に、巨大な一個の丸鋸が、シューッ、シューッと廻っている。数人の木地師がその前にいて、一本の材木をささえている。とその先が丸鋸に触れた。すぐにザーッと音がして、見る見る材木が両断された。そのかたわらに台がある。一つの大振りの木の槌が、ゴットンゴットンと台の上へ、規則正しく落ちている。輪切りにされた扁平の木口が、その台の上に置いてある。槌がそいつをたたいている。だんだん木口はちぢまって行く。その横手に卓がある。ピカピカ光る鋼鉄の螺旋が、その上でグルグル渦巻いている。小さい木口が載せられた。ギリギリと音がした。見る見る木口がえぐられた。
と、将右衛門ヒョイと立ち、ブラブラ工場を歩きだした。
※(歌記号、1-3-28)どしどし子供を産むがいい