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Japanische Klassiker mit Furigana

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けんきょうじゅなん

剣侠受難

国枝 史郎

Lesen Sie 剣侠受難 (けんきょうじゅなん) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 195.479 Zeichen · 394 Bildschirme

Aozora Bunko

「これさこれさ」と柴田三郎兵衛、あやなすようにいい出した。「角目立ってはよくござらぬ、まずまずお聞き、将右衛門殿。とまれ貴殿におかれては、原の城よりこっそりと、二個の唐櫃取り出したは事実! そこでわれらの思うには、伝説的の例の巨宝、以前は千代田にあったのを、さあ何者か運び出し、原の城へ入れたを貴殿感づき……な、そこで、取り出したというもの……巨宝でなければなおさらのこと、見せてくだされてもよかりそうなものじゃ。みんなさらって行こうとはいわぬ。……いかがでござるな、折半というやつは?」

「さればさ」といったが将右衛門、首をかしげたものである。「いやだといったらどうなさる?」

「知れたことよ」と出しゃばる左源太、「矢弾が飛びます! 矢弾が飛びます!」

「こわいの」と将右衛門、すくめた首で、「わしは嫌いだ。人殺しはな」

「わしも嫌いで」と柴田笑う。「手をうちましょうか、見せるという分で!」

「まず待った」と考え込んだ。

シーンと一座静かである。

と将右衛門、うかがうように、

「いかがでござろう、柴田氏。熟慮お許しくださるまいか」

「ならぬ」左源太のしかかるのを、眼で抑えた三郎兵衛、