Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
けんきょうじゅなん
剣侠受難
国枝 史郎
Lesen Sie 剣侠受難 (けんきょうじゅなん) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 195.479 Zeichen · 394 Bildschirme
広太郎殿と飲食中、ふとご令嬢のお通りを見かけ、広太郎殿の申すには、小松原家のご令嬢、お京様が通られる。甚だもって失礼ではあるが、お差し支えなくばお立ち寄り、お物語りいたしたい。貴殿お勧めして参るようにと。で拙者参りましてござる。お手間は取らせぬ。ほんのちょっと、お立ち寄りくださらば有難いしあわせ……』妹めも甚だ不注意千万。たしかめもせずうかうかと、立ち寄ったそうでございます。さあそれっきりいつまで待っても、妹の姿が現われぬ。心配になってはいってきくと、そのお客様なら二挺駕籠で、ずっと以前に裏口から立ち帰ったという女中の返辞。そこでお常仰天し、泣く泣く帰って来ましたそうで……それから家内大騒動、人を出して捜索中。さよう、ただ今も捜索中でござる。……もちろん拙者の思うには、例の人攫いの一味の者の、わるだくみに相違ない。袴氏の知ったことではない。しかし一応お越しを願い、事情申し上げた上で、お知恵もあらばお借りしたいとな。……広太郎殿、どうしたものでござろう?」
これが舞二郎の話であった。
「ううむ」とうなると広太郎、腕をくんで考えたものだ。
しかしこれは詭計であって、内心ではたいして驚かなかった。