Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
けんきょうじゅなん
剣侠受難
国枝 史郎
Lesen Sie 剣侠受難 (けんきょうじゅなん) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 195.479 Zeichen · 394 Bildschirme
「朱舜水先生のお手もとで」
「ああなるほど。それならよかろう」安心したような様子であった。
同じ年の七月となった。その時起こったのが慶安謀反! そうしてこれは失敗した。頼宣卿が手を引いたのが、最大の原因ではあったけれど、直接の原因は忠弥の短慮と、奥村八左衛門の裏切りとにあった。天草時行の先見が、ピタリと当たったということになる。その時行だがどうしたろう? 処刑された人数の中にもいない。彼、老獪逃げてしまったらしい。しかしその後も彼に関しては、なんら評判が立っていない。歴史の前にも現われていない。しかしこれは当然である。由来歴史というものは、明るい往来の真ん中で、花やかに大きく成功したものか、花やかに大きく失敗したものかの、外的行動ばっかりを、書き記したものにすぎないからである。天草時行陰性の梟雄、いつも薄暗い露路に巣くい、金儲けばかり考えている玉だ。で、恐らくその後といえども、やはりどこかの露路に巣くい、「儲からんもの、万事悪い!」――などと例のみつ口で、ネチネチと部下にいい含めながら、金儲けをしたということは、保証をしてもよさそうである。
それはとにかく、慶安騒動で、江戸が動揺をしている最中、日本橋の真ん中で、夏の熱い日を浴びながら、こんなことを話している人物があった。