Japanische Klassiker mit Furigana
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こじきものがたり
古事記物語
鈴木 三重吉
Lesen Sie 古事記物語 (こじきものがたり) von 鈴木 三重吉 (すずきみえきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 96.723 Zeichen · 191 Bildschirme
白い鳥
一
「ご覧くださいまし。このとおりおおせの実を取ってまいりました。どうぞご覧くださいまし」とそのたちばなを両手にさしあげて、繰りかえし繰りかえし、いつまでもそのお墓の前で叫び続けて、とうとうそれなり叫び死にに死んでしまいました。
白い鳥
一
第十二代景行天皇は、お身の丈が一丈二寸、おひざから下が四尺一寸もおありになるほどの、偉大なお体格でいらっしゃいました。それからお子さまも、すべてで八十人もお生まれになりました。
天皇はその中で、後におあとをお継ぎになった若帯日子命と、小碓命とおっしゃる皇子と、ほかにもう一方とだけをおそばにお止めになり、あとの七十七人の方々をことごとく、地方地方の国造、別稲置、県主という、それぞれの役におつけになりました。
あるとき天皇は、美濃の、神大根王という方の娘で、兄媛弟媛という姉妹が、二人ともたいそうきりょうがよい子だという評判をお聞きになって、それをじっさいにお確かめになったうえ、さっそく御殿にお召使いになるおつもりで、皇子の大碓命にお言いつけになって、二人を召しのぼせにお遣わしになりました。
すると、大碓命は、その二人の者をご自分のお召使いに取っておしまいになり、別に二人の姉妹の女を探し出して、それを兄媛、弟媛だといつわって、天皇にお目通りをおさせになりました。