Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ゆうれいとう

幽霊塔

黒岩 涙香

Lesen Sie 幽霊塔 (ゆうれいとう) von 黒岩 涙香 (くろいわるいこう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 266.479 Zeichen · 532 Bildschirme

Aozora Bunko

勇気はない、余「では検めましょう、其の宝は何処に在ります」秀子「コレ茲に、並んで居る棺の様な箱が皆、宝の入れ物です、此の蓋を開けば分ります」云いつつ秀子は手燭を少しく高く上げ、室の中を見廻す様にした。

此の室の中央に棺の様な柩が、布に蔽われて並んで居る事は、前に一寸記して置いた、けれども熟くは視もせなんだが、之を真に宝の箱とせば全く莫大な宝である、恐らくは何所の国へ行ったとて一人の目で一時に是ほどの宝を見ると云う事は出来ぬだろう、是ほどの宝が又と有る筈でない。

秀子は手燭を上げたまま箱の数を算えて居る、余も同じく算えたが都合で十七個ある、其の十七個に多少の大小は有るけれど、一番小さいのが大形の棺ほどに見えて居る、余「何うして之を開きましょう、定めし錠が卸りて居ましょうが」秀子「錠は此の家の先祖が今も猶握って居る鍵で開く事が出来ましょう、借りてお出で成さい」と云って、彼の先祖の倒れて居る石段の方を見向いた、死骸の握って居る鍵を取るとは何とやら気が進まぬけれど、秀子の言葉が毎もより断乎として宛も兵卒に対する将軍の号令の様である、余の神経が揺いて居る