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Japanische Klassiker mit Furigana

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みっつのあざ

怪奇探偵小説名作選1 小酒井不木集

小酒井 不木

Lesen Sie 怪奇探偵小説名作選1 小酒井不木集 (みっつのあざ) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 196.140 Zeichen · 396 Bildschirme

Aozora Bunko

君も知ってる通り、きょうだいというものはその顔の何処かに似たところがあるものだ。多くの場合にその眼を比較するとわかるものだが、死んだ顔と生きた顔との比較する際には、死んだ人の眼が変化するから、わからない。そういう時僕はいつもその人の鼻の尖端から唇へかけての横顔の曲線を比較するのだよ。すべて人の顔は正面から見て特徴のない場合、側面から見るとはっきりした特徴の見えるものだ。殺された女の解剖の際僕はその横顔の曲線をよく観察し、それから平岡の横顔を見て非常に似て居ることを発見したのだ。それに平岡が、はじめに、妹が一人あるといったからね」

ここで警部は一と息ついて傍の茶を啜り、更に言葉を続けた。

「次に、唖であるという考えは、第一、平岡と鬼頭が手真似で話したことから起ったよ。二人を犯罪者と見るよりも、第三者を唖と考えてはどうかと思ったのだ。第二は殺された女が死に際に文字を地面に書いたことだ。文字を書く元気があるのに、口で言えぬのはおかしいからね。なお又、君は唖の書いた文字を見たことがあるかどうかはしらぬが、唖は字劃を正しくはっきりと書くものだよ。これは一度教わったとおりに書こうとするからだ。