Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
みっつのあざ
怪奇探偵小説名作選1 小酒井不木集
小酒井 不木
Lesen Sie 怪奇探偵小説名作選1 小酒井不木集 (みっつのあざ) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 196.140 Zeichen · 396 Bildschirme
先妻の執念!
こう考えると私は、もう恐しさに彼女にそのことを告げる元気がありませんでした。その夜は一晩中考えて寝られませんでしたが、あくる日になって、私は断然、彼女には告げないで置こうと決心しました。彼女がもしそれを知ったならば、発狂し兼ねはしないだろうと思ったからです。或は私の錯覚であったかも知れぬと思い、その後、くらやみの中でそれとなく彼女を観察しましたところ、まがいもなく彼女の眼は猫のように光りました。
私はその時はじめて、物の祟りということを信ずるに至りました。今になって見れば彼女の眼の光ったのは何も不思議なことではありませんが、しかし、物の祟りを信ずるの念は、もはや動かすことが出来なくなりました。
後妻は何も知らずに△△教に通いました。然し右眼は遂に完全に明を失ってしまいました。とかくするうちに、彼女の眼は暗やみの中で光らなくなりましたので私は一時内心で喜びましたが、明を恢復することが出来ぬばかりか、だんだん右の眼が前方に突出して来るようになり、それと同時に彼女ははげしい頭痛を訴えました。
ある日彼女は突然高熱を発してどっと床につきました。